
前回は、心臓疾患の中で大動脈に亀裂が生じる大動脈疾患と、血液が十分供給できずに呼吸困難等を引き起こす心不全を取り上げました。今回は心臓の筋肉(心筋)そのものに異常が生じ、機能障害を起こす心筋疾患のやや珍しい事例を取り上げます。
機能障害を起こす心筋疾患
難病に指定されている『全身性アミロイドーシス』と言います。
難病情報センターの説明によると「アミロイドと呼ばれるナイロンに似た繊維状の異常蛋白質が全身の様々な臓器に沈着し、機能障害を引き起こす病気の総称」とあります。今回紹介する方の場合、そのアミロイドが心臓に沈着したものです。
全国で1万人~2万人の方がり患され、高齢者に多いそうです。原因は不明ですが、治療薬も徐々に出てきています。
今回の事例
私が関わった事例では、もともと40歳代から複数の傷病(狭心症、心筋梗塞、糖尿病、高血圧等)があり、それぞれの専門病院で治療していました。
障害年金申請の中でとても重要なアミロイドーシスの初診日をいったいどこにすればいいのか、非常に判断に迷いました。しかし、請求者が強く〇〇病院の△△医師がこの傷病を見つけてくれたと主張されたため、その主張を申立書に記載し、それで押し通しました。詳しい血液検査をしたのは、別の病院だったのですが、その検査結果を詳細に検討し、確定診断を付けたのは〇〇病院の△△医師と一緒に協力された他科の□□医師だったのです。
診断書は、確実に2級になるように心臓と血液・造血器・その他の診断書の2枚を提出しました。
その他の診断書では「一般状態区分」の評価が悪い方から2番目であり、身の回りのある程度のことはできるが、しばしば介助が必要で、日中の50%以上は就床しており、自力では屋外への外出等がほぼ不可能となったものでした。
単身者の為、有料で週に3回、1日1.5時間ほどの家事援助してくれる方を雇われて、日常生活をなんとか営んでいました。
審査結果
審査は順調に進み、無事に提出から3か月後に障害厚生年金2級の年金証書が届きました。

既往症があると、請求傷病との因果関係があるのではとみられ、初診日が変わることがあります。その場合、新たな初診日では納付条件を満たすことができない人が出てきたりしますので、本当の初診日はいつなのか慎重に見極めることが大切です。
この記事は、リスク法務実務研究会のホームページ(http://riskhoumu.com)に「人生いろいろ年金もコロコロ」として投稿させていただいております年金受給に関する事例です。

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