障害年金決定件数

 日本年金機構から令和元年度の障害年金業務統計というものが公表されました。

少し興味深い結果が出ていますので福岡県を抜粋してご紹介します

障害年金の申請をする際の診断書は次の8種類に分かれていまして、診断書ごとの結果になります。

➀精神障害・知的障害 ②呼吸器疾患 ③循環器疾患 ④腎疾患・肝疾患・糖尿病 ⑤血液・造血器・その他 ⑥眼 ⑦聴覚・鼻腔機能・平衡機能 、そしゃく・嚥下機能、音声又は言語機能 ⑧肢体

この診断書種類別の支給件数では、精神・知的障害が最も多いです。(61.5%)また、等級別では、2級の決定が多いです。

障害基礎年金

 決定件数1級2級非該当非該当割合
精神・知的2359件301173732114%

障害厚生年金

 決定件数1級2級3級非該当非該当割合
精神・知的761件183822847710%

請求件数や支給件数で、精神・知的の次に多いのは肢体の件数です。障害基礎・障害厚生とも500件以上申請されており、不支給の割合は基礎年金が22%、厚生年金が10%となっています。

私がその結果に驚いたこと

私がその結果に驚いたのは、呼吸器疾患、循環器疾患、血液・造血器・その他疾患です。

障害基礎年金

 決定件数1級2級非該当非該当割合
呼吸器疾患15件10533%
循環器疾患41653073%
血液・造血器・その他967424749%

障害厚生年金

 決定件数1級2級3級非該当非該当割合
呼吸器疾患30件111033%
循環器疾患138件118118%
血液・造血器・その他147件27793423%

上記の結果から見えること

呼吸器と循環器に共通するのですが、在宅酸素療法やペースメーカー装着に至る初診日が厚生年金被保険者であれば3級ですが、国民年金であれば該当しないのです。障害者手帳が1級だから年金も該当するのではと申請する方が多いのではと考えます。

血液・造血器・その他に関して、この診断書を使用するのはがんや・白血病・いわゆる難病関係です。これらの病気は明らかな目で見てわかる障害が出るわけではありませんし、中には検査データも異常値を示さないのものもあります。がんもそのものの痛みより治療による痛みや衰弱が主になります。客観的なつらさがわかりにくく、非常に厳しい評価しかしてもらえません。そのために49%や23%という厳しい数字が出ていると思われます。

リスク法務実務研究会のホームページ(http://riskhoumu.com)に「人生いろいろ年金もコロコロ」として投稿させていただいております年金受給に関する事例です。

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